アドバイザー/NPO法人宮崎県防犯設備士協会

宮崎県では、今年度も学校や保育園現場での安全講習会や、各地で活躍するまちづくりリーダーに対する育成事業などを行う、「安全で安心なまちづくりアドバイザー」派遣事業を県内各地で開催しています。今回はその中から黒田保育園と御池小学校をご紹介します。
日程/平成21年7月8日(金)
場所/黒田保育園(宮崎市佐土原町)
アドバイザー/NPO法人宮崎県防犯設備士協会

黒田保育園ではまず、避難訓練が行われました。
園児が園庭にいるときに不審者が侵入してきた場合の訓練です。園児はそれぞれ遊具で遊び、防犯アドバイザーの西本さんの合図で、先生たちが防犯用の笛を鳴らします。年長さん、年中さんは素早く、短時間で建物の脇に集合することができました。年少さんは自分の足での避難は難しいので、先生が中心となって一か所に集合させます。年少さんには複数の先生の力が必要となるため、年長さん、年中さんはバラバラにならず一か所に集まってじっとするようにします。また、緊急時には、靴は脱がずにそのまま部屋に入りましょう、というアドバイスもされました。
避難訓練後は、不審者に遭遇したときの対処法の指導です。年長さんと年中さんを対象に行いました。危険を感じたとき、「防犯ブザー」や「笛」を持っていればそれを鳴らしますが、普段は持っていないので、とにかく「助けて!!」と大声を出して近くの人に知らせましょう、とアドバイスがありました。園児たちは西本さんのお話に熱心に耳を傾け、実演指導にも参加希望の手が一斉に挙がります。数人の園児が交替で前に出て、犯人役の西本さんが腕をつかんだりしたときに、大きな声で助けを呼ぶ練習も行われました。
 最後は、先生たちが対象の講習会。不審者と対面したときは距離を保ち、手近にあるイスなどを盾にして身体の弱い部分を守ることが説明され、ボールペンや鍵を使った女性向けの護身術も紹介されました。西本さんより、「緊急時の役割分担や合図などを決めておくなどの日頃の準備が重要です。」とまとめのお話がありました。
園長の木宮先生は、「訓練をすることで、園児や先生たちが真剣に考える機会ができたことが良かったと思います。手軽にできる護身術を教えてもらえたことも大変参考になりました。」と感想を述べていました。